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構音障害とは?症状・原因・治療法までわかりやすく解説

当院のブログをご覧いただきありがとうございます☺︎

高槻市の歯科医院 まつむらファミリー歯科

歯科医師の松村えりかです。

 

お子さんの発音がはっきりしないと、「このままで大丈夫かな?」「小学校に入ってから困らないかな?」と心配になる方は多いと思います。

特に「さかな」が「たかな」になったり、「き」が「ち」になったりすると、保護者の方は「もしかしてことばの障害?」と不安になることもあるでしょう。

今回は、発音のトラブルである「構音障害」について、症状や原因、治療法までわかりやすく解説します。

 

構音障害とは?

構音障害とは、音を正しく発音できない状態のことを指します。

具体的には、特定の音を別の音に置き換えてしまったり、音を省略してしまったり、歪んだ発音になってしまう状態です。

ただし注意が必要なのは、幼児期には「未熟構音」と呼ばれる発達の一過程として自然に見られる発音の誤りがあることです。

そのため、すべての発音の間違いが障害というわけではありません。

 

構音障害の症状

構音障害には、いくつかのパターンがあります。

置換:ある音が別の音に置き換わる(例:「さ」→「た」)

省略:一部の音が抜けてしまう(例:「くるま」→「くま」)

歪み:音が正しく出ているようで出ていない(例:舌の位置がずれていて聞き取りにくい)

「特定の音だけがいつまでも直らない」「周りの子と比べて発音が幼い」と感じるときには、構音障害の可能性があります。

 

構音障害の原因

構音障害の原因はさまざまです。

1. 構音完成までの個人差(未熟構音)

 幼児期にはよく見られる現象で、自然に改善することも多いです。

2. 口の動きや舌の使い方の問題

 舌の位置が安定していない、舌が横にずれる、など。

3. 歯並びや舌小帯の影響

 下顎が出ている、舌小帯が短いなど、口腔の構造的な要因。

4. 聴覚や発達の問題

 聞き取りの力や認知の発達と関連する場合もあります。

歯科と関わりが深いのは「舌の使い方」や「歯並び・噛み合わせ」といった口腔機能です。

 

受診の目安は?

「何歳まで様子を見ていいのか」について、よく質問をお受けします。

• 3歳頃までは発音が不明瞭でも自然に改善することが多い

• 4〜5歳で多くの音がはっきりしてくる

5〜6歳を過ぎても特定の音が直らない場合は相談をおすすめしています

特に「入学前までに整えてあげたい」というご相談はとても多いです。

 

構音障害の治療・訓練方法

構音障害に対しては、言語聴覚士(ST)による構音訓練が行われます。

• 正しい舌の位置や口の動きを遊びの中で学ぶ

• 簡単な音・単語から練習を始め、文章の中でも使えるようにする

• 家庭での練習方法を保護者に伝えて一緒に取り組む

当院では、大学病院の言語聴覚士とオンラインでつなぎ、当院スタッフ立ち会いのもとで訓練を行います。

歯科医師と連携することで、舌や歯並びなど口の発達面からのサポートも可能です。

まとめ

構音障害は、成長の過程で自然に改善する場合もありますが、学齢期まで残ってしまうこともあります。

「少し気になるけど、相談するほどではないかも」と迷っている間に時間が経ってしまうことも少なくありません。

• 「発音が幼いのが気になる」

• 「入学前に発音を整えたい」

• 「歯や口の発達もあわせて見てもらいたい」

そんなときは、早めにご相談いただくことで安心につながります。

当院では、言語聴覚士と歯科医師が協力し、「ことばの教室」として、お子さんに合った楽しい構音訓練をご提供しています♪

※ことばの教室(構構音検査および訓練)は自費診療となります。また、当院の受診が初めての方は、虫歯のチェック等(保険診療)を先に受けていただきます。詳細は当院へお問い合わせください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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