当院のブログをご覧いただきありがとうございます。
高槻市の歯医者 まつむらファミリー歯科の
歯科医師 松村えりかです。
前回に引き続き、「ことばの診察」についてお話します。
「未熟構音」とは?
お子さんが成長の途中で、まだ一部の音を正しく発音できない状態を「未熟構音」といいます。
たとえば、
- 「さかな」を「たかな」と言う
- 「からす」を「たらす」と言う
- 「し」を「ち」と発音する
- といった形で現れることがあります。
このような発音の誤りは、ことばの発達過程で多くのお子さんに見られる自然な現象です。必ずしも「異常」ではありません。
どんな年齢で多いの?
未熟構音は就学前(3〜6歳)のお子さんに多く見られます。
一般的には、成長とともに自然に改善するケースもありますが、なかには小学校入学後も誤った発音が続き、
- お友達や先生に聞き返されやすい
- 音読や自己紹介が苦手になる
といった困りごとにつながる場合もあります。
受診の目安
次のようなときには、専門家に相談してみることをおすすめします。
- 同年代のお子さんに比べて、発音の誤りが目立つ
- 家族以外の人にことばが聞き取りにくいと言われる
- 小学校入学を控えて、ことばがはっきりしないのが気になる
訓練でできること
未熟構音が長引く場合でも、言語聴覚士による構音訓練で改善をサポートできます。
訓練では、
- 舌や口の動かし方を楽しく練習する
- 鏡やカード、ゲーム感覚の教材を使って発音を練習する
- できた!を積み重ねて自信をつける
といったアプローチを行います。
当院の取り組み
当院では、大学病院で構音訓練の研鑽を積んだ言語聴覚士と連携し、オンライン外来「ことばの教室※」を行っています。
お子さんは医院に来ていただき、当院スタッフが立ち会いながら、言語聴覚士とオンラインでつながります。
ご家庭だけでは難しい発音練習も、専門的な視点でサポートできますので安心してご相談ください。
まとめ
- 未熟構音は就学前のお子さんに多い自然な現象
- 放置すると学校生活に影響する場合もある
- 言語聴覚士による訓練で改善が期待できる
- 気になったときが相談のタイミング
「少し気になるけれど相談していいのかな?」という段階でも構いません。
早めのチェックが、お子さんのことばの自信につながります。お気軽にご相談ください。
※ことばの教室(構音検査および訓練)は自費診療となります。また、当院の受診が初めての方は、虫歯のチェック等(保険診療)を先に受けていただきます。詳細は当院へお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。








